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“階段生活”1ヵ月で太ももの筋肉量7%増

  • 執筆者の写真: Normcore Marketing
    Normcore Marketing
  • 2010年11月13日
  • 読了時間: 5分

更新日:3月6日

日経プラスワン(11月13日)に、久野の記事が掲載されました。



とことん試します “階段生活”1ヵ月 足腰鍛えてみた

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 運動で鍛えるという習慣から程遠い生活を重ね、気づけばアラフィフ(アラウンドフィフティー)世代。やはり基本は足腰だと感じるようになった。ならば手軽に足腰の筋肉を鍛えたい。ひらめいたのが階段だ。以前、通勤往復2時間ウォーキングを2週間試みた。今度は1ヵ月の“階段生活”に挑戦してみるか。 エレベーターやエスカレーターに頼らない生活を1ヵ月続けて、足腰の筋肉は増えるのか。訪ねた先は筑波大学大学院でスポーツ医学を専攻する久野譜也准教授。「階段を上る、特に1段飛ばしは足腰の運動にはいいが、それだけで筋肉量を増やすのは難しい」。背骨と大腿(だいたい)骨を結ぶ大腰筋のように、体の深部にある筋肉はなおさらだという。脚上げや姿勢の保持に重要な働きをする大腰筋は20代がピーク、50代では約3割減るという。



日々の筋トレ避けられず

 「筋肉量を増やすなら日々の筋トレは不可欠」という先生の言葉に思わずひるむ。それがおっくうだからこそ、階段利用を思い立ったのだ。「高層階にあるオフィスまで毎日階段で行き来したらどうか」と食い下がるも「階段を上り下りしすぎるとひざを痛める恐れがあり」とやんわり却下された。「体を鍛えるには、どれか一つではなく運動の組み合わせが大切」と諭される。結局、階段以外に最低限必要な運動メニューを組んでもらうことにした。 運動メニューはその人の体力年齢、身体活動量などに応じて異なってくる。体力テストを受けたところ、記者の体力年齢はなんと実年齢プラス5歳! アラフィフの身にこれは痛い。気づかぬ間に衰えていた体力にがく然とする。 それでも勧められた7種の筋トレは3種に減らしてもらう。ほかに毎日9000歩の歩行と、1日30分週3日の「しっかり運動」を提示された。しっかり運動とは速歩や自転車こぎなど4メッツ以上の運動を10分以上続けた場合をいう。久野先生には「10分に満たないと、しっかり運動にならないから」と注意された(メッツは運動強度の単位)。 階段生活といっても、わざわざ段数稼ぎで外出するわけではない。オンオフ含め日頃の生活で階段を利用、それも上りはできれば1段飛ばしを心がけた。 最初のうちは、気づくとエスカレーターに乗っていたということも多々。フロアを1階上がるだけで重くなる足。数段上った先で大量の汗が噴き出し、取材相手にけげんな顔をされたこともある。だが、そのうち足の重さが気にならなくなった。しまいには自社の9フロア分を一気に上ることもさほど苦にならず。 途中から外出時の階段の利用段数を記録し始めた。1日の上り段数の最高は764段、下りは1124段。いずれも地下通路や地下鉄を多く利用した日だ。 案じていた筋トレも、最小限にとどめたせいか頓挫せずに続けられた。1日の歩行数としっかり運動は苦労ゼロ。会社出勤するだけで往復6000歩以上になる。自宅・会社から利用駅まで速足で歩いて各10~15分。これだけでしっかり運動の目標は楽々クリアできた。駅から近くないことがプラスに転じたわけだ。 さて1ヵ月後――。再び久野先生の元を訪れた。まずは気になる筋肉量を、磁気共鳴画像装置(MRI)による断面画像で1ヵ月前と比較。「普通は3ヶ月くらいしないと量的変化は表れない」という久野先生の言葉どおり、大腰筋には全く変化がなかったが、大腿部筋肉の断面積は増えたように見える。計算すると7%増という上々の結果だ。 実年齢プラス5歳だった体力年齢はどうか。体力テストの結果、大腰筋の筋力や太もも裏の筋肉の柔軟性、持久力、バランス力に関連する数値が少し向上。体力年齢は1歳とわずかながら若返った。



身体活動量1.8倍 心持ちも変わる

 1ヶ月間、外出時には肌身離さず身に着けていた歩数計のデータは何を物語るんだろう。使用した歩数計は、強度3メッツ(歩行レベル)以上の運動をしたときの身体活動量(単位エクササイズ=EX)も計測できる。身体活動量は運動強度と運動時間数を掛けたものだ。歩数計がたたき出した値は週平均41EX。前回の測定値が週平均23EXだから、1.8倍になった。ちなみに23EXは厚生労働省が定めた、生活習慣病予防に必要な身体活動量だ。しっかり運動では1.6倍、普通の運動では2.3倍、それに筋トレ分3EXが加わって41EXになった。 「これを3ヶ月続ければ体力年齢を6歳ほど若くできる」と久野先生。人に よっては10歳以上若返るというから驚きだ。 今回の結果は階段生活によるものだけではない。だが、階段が苦にならなくなると、気分は「横断歩道より歩道橋」、歩く速度も増した。「今日もやるか」と筋トレも。 歩数計の数値も励みになった。終日自宅にいて歩数計が数百歩だと「明日は少し歩くか」という気になる。「歩数計で活動量を“見える化”すると効果的」と久野先生は力説する。 大切なのは1ヵ月で終わらせないことだ。「なんとかアラフォー世代の体力年齢に引き下げたい」という新たな意欲もわいてきた。



記者のつぶやき

 パンツスーツにハイヒールで駅の階段を1段飛ばしで上る女――。しかもバランスを崩して手をつくさまは、はたからどう見えるだろう、などと思うこともあったが、記事を書くために雑念封印。街中ではバリアフリー対策でステップ高の低い階段も増えている。これなら1段飛ばしも容易にできる。無理ないレベルで自分にあった階段生活、試してみてはいかがでしょう。

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