ボートレース 戸田
利用者の健康度への影響調査

戸田ボートレース企業団は、つくばウエルネスリサーチと共同で、2024年11月に「ボートレース戸田」利用者の健康度への影響調査を行いました。
ボートレース戸田
利用者の健康度への影響調査
【概要】
戸田ボートレース場の利用が、認知機能の維持や介護予防に良い影響を与えているかを検証。
【調査詳細】
戸田ボートレース場を月に1回以上利用している方を対象に、来場日にアンケートと歩数計を配布して調査を実施。
調査対象者
50歳以上でボートレースを1か月に1回以上の利用者
調査日
2024年11月1日(金)~11月3日(日)
※回収:同11月7日(木)~11月12日(火)
調査内容
来場日にアンケート調査実施および歩数計配布。
歩数計は1週間装着してもらう。1週間後にアップロードを実施。
調査回答者には、インセンティブを付与する。
(500円クオカードと歩数計を提供)


【調査結果】
1.来場日は自然と「非来場日」に比べて歩数が増加
来場した日の「1日あたりの歩数」は、来場していない日と比べて、平均2,528歩多いことが認められた。さらに、どの年代においても厚生労働省が推奨する1日あたりの歩数を上回っており、ボートレース場への来場が自然と歩数増加につながっていることが確認できた。

2.ボートレース来場者とSWC健幸ポイント事 業参加者における認知機能の比較
60歳以上における来場者と性別・年齢が一致する、5年以上SWC健幸ポイント事業に参加している人を抽出し、認知機能を比較。その結果、両方のグループにおいて認知機能は同程度であることが確認できた。

グラフの説明(補足)
・傾向スコア法を用いて、60歳以上における5年間以上SWC健幸ポイント事業に参加している4,756人のうち、
性別・年齢が一致する集団を3倍抽出
・SWC健幸ポイント事業:内閣府が推進する成果連動型民間委託方式(PFS)を活用した健幸ポイント事業
3.長く通っている者ほど認知機能の低下者が少ない
ボートレース場を10年以上利用している人は、利用歴が3年以下の人と比べて、「物忘れが気にならない」と感じている人が7.4倍多いことが、データから確認
された。

4.禁煙かつボートレース場でよく会話をする人は認知機能の低下者が少ない
ボートレース場で友人などと会話をし、かつ禁煙している人は、喫煙者と比べて、「物忘れが気にならない」と感じている人が6.1倍多いことが、データから確認された。

結果の要約
自然とたくさん歩ける場所、それがボートレース戸田!
今回の調査により、ボートレース戸田を訪れた日は、特別に運動を意識していなくても、1日あたりの歩数が自然と9,800歩に。つまり、無意識のうちに体を動かす機会が得られる場であることが確認されました。
さらに、現地では友人との会話や、舟券購入のための情報収集・判断といった「頭を使う」活動が頻繁に行われており、これらの行動が認知機能の維持にも寄与する可能性があることが示唆されました。

【最後に】
本調査は、ボートレース戸田という地域の公共空間において、来場時に自然と生じる行動(歩行、交流、思考)が、健康や認知機能に及ぼす可能性に着目し、その一側面を科学的に分析したものです。
ギャンブルそのものを推奨する意図は一切なく、むしろギャンブルに関する依存や社会的課題の重要性を認識した上で、こうした場所の持つ“日常的に人が集まる場”としての側面に着目しています。
今後も、地域社会における多様な生活環境や人の流れを対象に、健康づくりの新たな可能性を多角的に探求してまいります。

戸田ボートレース企業団と共同で調査を行った
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以下から行うことが出来ます。

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