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薬局が拠点 健康増進 仙台圏9ヶ所 住民 160人参加 個別に運動・食事指導 体力年齢若返り 医療費削減効果も

健康増進に運動は大事。でも具体的な方法がわからない。こう考える人たちを支援するモデル事業を、医薬品卸バイタルネットの関連会社・医療経営研究所(仙台市)と筑波大系ベンチャー企業のつくばウエルネスリサーチ(茨城県つくば市)が進めている。地域の薬局を拠点にしたことが特徴。薬剤師を担い手とした新たな保健活動だ。

この事業は文部科学省の知的クラスター創成事業の一環。「仙台ウェルネスファーマシークラブ」と称して、昨年11月末に始まった。仙台市と大和町の九薬局を拠点に、住民約160人が参加している。期間は3ヶ月間が一区切り。利用者はまず、普段の歩数や体重、体脂肪率、筋肉率などを貸与された歩数計と体組成計で測定する。薬局は、この数値に体力テストの結果を加えて個別のプログラムを作成。一日の歩数や筋肉トレーニングの回数、食事摂取量(キロカロリー)などの目標を設定する。

利用者はウォーキングや筋トレをし、活動量が記録された歩数計を持参して薬局を訪問する。歩数計をパソコンにつなぐと、歩数や体脂肪率などの推移がグラフで表示される。こうしたデータを基に薬剤師が個別指導する。費用は月額2500円。

青葉区桜ヶ丘の宮川薬局では50~70代を中心に34人が参加する。「薬局でほめられるのが励みになる」と語るのは、青葉区の主婦(62)。目標の1日6000 歩をほぼ毎日達成し、 72kgあった体重が2kg減った。血圧、コレステロール値も下がったという。「だらだらではなくしっかりと早足で歩いたり食物繊維の摂取に心掛けたりと、具体的な歩き方・食べ方を身近な先生から学ぶことができた」と満足そう。泉区の主婦(62)も「漠然とダイエットするのではなく、体脂肪率を落として筋肉率を高めることの大切さを知った」と言う。薬剤師の宮川季士さん(55)は「その人に合った助言ができるのは地域に根差した薬局の強み。地元の介護・福祉機関とも連携し、病気予防に生かしたい」と話す。

今回の事業は、つくばウエルネスリサーチ社長で筑波大学大学院准教授の久野譜也さんが開発したシステムに基づいている。福島県伊達市など全国30市町村が導入しており、参加者約1600人(平均66.5歳)を調べた結果では、3ヶ月の利用で体力年齢が平均6.1歳若返った。医療費の削減効果も出ているという。仙台圏での実践は2月末でいったん終了するが、5月ごろから第2段を始める予定。参加者薬局を三倍に増やす計画だ。

医療経営研究所の一條宏社長は「薬販売の規制緩和が進み、地域の薬局は価値を高めることが求められている」と指摘する。利用状況の検証を通じ、薬局をキーステーションにした疾病予防がビジネスとして成り立つかどうかを探っていく方針だ。

河北新報 2009年3月4日より

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